「どんなに優秀でも、一度に成果を出そうとするとうまくいかない」。福沢諭吉は、人生論を語ったエッセイ『福翁百話』のなかで、出世も人間関係もうまくいく「小出し」な生き方を説いている。同書から2話を取り上げ、現代にも通じる福沢の人生哲学に迫ってみたい。