50代、もっと早い人は40代頃から、「親の介護」という問題に直面することになる。日々の仕事と親の介護をどう両立すればいいのか。施設に入れるべきなのか。自宅介護すべきなのか……俳優・市毛良枝さんの新刊『百歳の景色見たいと母は言い』(小学館)は、忙しい俳優業を続けながら、車椅子の母と一緒に旅行しつつ、度重なるアクシデントを乗り越えた日々を綴った本だ。「介護は気付けば始まっていた」という市毛さん。介護体制の整え方や、高齢の親と旅をするコツについて伺った前編に続き、インタビュー後半となる本記事では、仕事と介護をどう両立させていくか、より詳しく聞いていく。