2025年12月22日9時 新NISAで「S&P500」「オルカン」に投資している人向けに「きょうのマーケット情報」をお伝えします。また、年初に100万円投資した場合、今いくらになっているのか目安額も紹介します。 12月22日までの動き 先週末の米国株式市場は、AI関連のポジティブな報道やインフレ懸念の和らぎを背景に、主要3指数が揃って続伸。TikTokの米事業を巡るオラクル(ORCL)などによる合弁会社設立の合意がAIセンチメントを改善させ、情報技術セクターを中心に買いが先行しました。12月のミシガン大学消費者マインド指数は予想を下回ったものの、期待インフレ率が約1年ぶりの低水準となったことがインフレ減速期待を支えました。 トランプ政権がエヌビディア(NVDA)製「H200」チップの対中販売審査を開始したとの報道を受け、半導体株が一段高となり、S&P500は一時6840ポイント台まで上昇しました。ナスダックが1.31%高となるなどハイテク株主導の堅調な展開で取引を終えました。 日経平均株価は反発し、終値は前日比505円71銭(1.03%)高の4万9507円21銭となりました。市場が注視していた日銀の金融政策決定会合において、政策金利を0.25%引き上げ「0.75%程度」とすることが決定。事前に利上げが織り込まれていたことや、声明文がハト派的と受け止められたことで、イベント通過による安心感が広がりました。午後は海外勢の買いが加速し、上げ幅は一時700円を超える場面もありました。 また、長期金利が節目の2%台に乗せたことで銀行株に買いが入ったほか、前日の米ハイテク株高を受けてソフトバンクグループなどの値がさ株も堅調に推移しました。 長期的に見ると… 日米市場の堅調な動きは、短期的には「イベント通過」による安心感ですが、長期的には「金利のある世界」への適応と、AI実需による成長フェーズへの移行を示唆しています。日銀のハト派的な利上げにより、急激な円高を抑えつつ金利上昇が銀行の収益改善を促す「健全なインフレ循環」への期待が高まりました。 今後は、金利上昇下での企業収益の選別が進むため、高い競争力を持つ「ハイテク株」と金利上昇が恩恵となる「金融株」を主軸とした、より二極化された上昇相場が続くと予想されます。 主なS&P500・オルカンファンド 主要なS&P500連動型ファンド(25/12/19)基準価額 前日比 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 38,603円 +363円(+0.95%) ▼もしも2025年初にこの商品を100万円購入していたら… 現在の評価額は約113 万7800円 損益+約13万7800 円 年初来騰落率+約13 .78 % 主要なオルカン型ファンド(25/12/19)基準価額 前日比 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 32,594円 +276円(+0.85%) ▼もしも2025年初にこの商品を100万円購入していたら… 現在の評価額は約118万6400円 損益+約18万6400 円 年初来騰落率+約18.64% 本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。 Related... 【新NISAでS&P500・オルカンに投資している人へ】最新情報で年初投資の増減はいくらに?米利下げ期待再燃、日銀は19日会合で利上げ見通し 投資家・桐谷さん、「株主パスポート」に挑戦⇨「便利」「重宝してます」の声 「こどもNISA」で教育費はいくら増やせる?高市政権の目玉政策 「オルカン」「S&P500」投資でシミュレーション ...クリックして全文を読む