イルカとシャチの“連携プレー”を初確認。イルカを“偵察兵”にする高度な狩りとは?

カナダ・ブリティッシュコロンビア州沿岸で、イルカとシャチが協力してサケを狩る様子が初めて科学的に確認されました。 Scientific Reports に掲載された研究内容によると、魚食性の北方定住型シャチとハシナガイルカが、偶然ではなく意図的に連携して行動している可能性があるといいます。 ドローン映像や水中カメラ、生体記録タグを用いた観測では、シャチがイルカの動きに向きを合わせ、最大約60メートルの深さまで追随して潜水する様子が確認されました。研究チームは、シャチがイルカの反響定位音を手がかりに、イルカには大きすぎて捕獲できない大型のチヌークサーモンを探している可能性があるとしています。 シャチが獲物を捕らえ水面で分け合うと、イルカはその残りを素早く回収していました。 CNN によると、両種の間に攻撃的な行動や回避行動は見られず、研究期間中に258件の協調的な相互作用が記録されたと報告されています。 The Guardian は、「研究者では、シャチがイルカを『偵察兵』のように利用し、探索効率や省エネルギーにつなげ、イルカ側は他の捕食性シャチから身を守りつつ残った餌を獲得している可能性があると分析できる」と報じています。 主導した研究者は「別の海洋生物と協力して狩りを行うのは、知能の高い捕食者であるシャチの柔軟性を示す例だ」と述べており、海洋生態系における異種間関係の理解を大きく広げる成果だとしています。 【動画】 連携プレーを捉えた映像 【あわせて読む】 魚市場でタコを購入⇨半年間の訓練で「ピアノ」が弾けるようになる。スウェーデン人音楽家の実験に大反響 Related... 【動画】イルカとシャチの“連携プレー”を初確認。イルカを“偵察兵”にする高度な狩りとは? 標高2500メートルの雪山でヤギ37匹が遭難。消防隊がヘリ投入で全頭救助、無事下山(イタリア) 知ってる?毛皮付きフードの“正しい”着方。米女性の主張に115万「いいね」集まり、世界中で議論沸騰 ...クリックして全文を読む