【新NISAでS&P500・オルカン、年初投資の増減は?】日米株続伸、片山財務相の円安牽制で輸出株に逆風

2025年12月24日9時 新NISAで「S&P500」「オルカン」に投資している人向けに「きょうのマーケット情報」をお伝えします。また、年初に100万円投資した場合、今いくらになっているのか目安額も紹介します。 12月24日までの動き 米株式市場は、主要3指数が揃って続伸。午前中に発表された第3四半期のGDP改定値(前期比年率+4.3%)や個人消費が予想を上回り、経済の底堅さが示された一方で利下げ期待が後退。寄り付きは小安く始まりました。 さらに、12月消費者信頼感指数が予想を下回り一時下落しましたが、連銀による流動性供給への期待が支えとなり、ITやコミュニケーション・サービスセクターを中心に買い戻しが優勢となりました。S&P500は午後もじり高の展開となり前日比+0.46%で引けました。 個別株では、FDAが経口の肥満症治療薬を承認したノボ・ノルディスクが7%超急騰した一方、アーミス社の大型買収を発表したサービスナウは下落しました。 日経平均株価は3日続伸し、前日比10円48銭高の5万0412円87銭で終えました。前日の米株高を受け、金融セクターやゲーム関連株に見直し買いが入った一方、為替の円高進行が輸出株の重荷となりました。 午後、片山さつき財務相が「投機的な動きにはあらゆる手段を排除せず対応する」と円安を強く牽制したことで、1ドル=155円台まで円高が進むと、自動車株などが一段安となりました。クリスマス休暇を前に海外投資家の売買は低調で売買代金は約3カ月半ぶりの低水準となりました。 長期的に見ると… 日米市場は、成長の質が問われる転換点と考えられます。米国では消費の先行きに不透明感が増す一方、肥満症薬やAIセキュリティへの投資加速は、次世代の主導産業の確立を予見させます。日本は、日経平均5万1000円台定着に向け、円安に依存しない「本質的な収益基盤の強化」が課題となるでしょう。 主なS&P500・オルカンファンド 主要なS&P500連動型ファンド(25/12/23)基準価額  前日比 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 39,422円 +36円(+0.09%) ▼もしも2025年初にこの商品を100万円購入していたら… 現在の評価額は約116 万1900円 損益+約16万1900 円 年初来騰落率+約16 .19 % 主要なオルカン型ファンド(25/12/23)基準価額  前日比 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 33,254円 +48円(+0.14%) ▼もしも2025年初にこの商品を100万円購入していたら… 現在の評価額は約121万400円 損益+約21万400 円 年初来騰落率+約21.04% 本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。 Related... 【新NISAでS&P500・オルカンに投資している人へ】最新情報で年初投資の増減はいくらに?日経平均5万台回復。AI収益改善や円安・金利高が追い風に 【新NISAで「オルカン」「S&P500」の次の一手を探している人へ】選択すべきは「FANG+」「メガ10」か? 米精鋭10銘柄に投資するならどっち?(徹底比較) 「こどもNISA」で教育費はいくら増やせる?高市政権の目玉政策 「オルカン」「S&P500」投資でシミュレーション ...クリックして全文を読む