欧州連合(EU)と南米の関税同盟(メルコスール)との自由貿易協定をめぐり、ベルギー・ブリュッセルで農家による大規模な抗議デモが発生しました。象徴的だったのは、欧州議会周辺で警察に向けて投げられた大量のジャガイモでした。現場ではトラクターが道路を封鎖し、EU首脳会議のさなか、市内は一時混乱状態となりました。 アルジャジーラ によると、抗議は12月18日、EU首脳が重要会合を開くのと同時に激化。150台以上のトラクターが市中心部を占拠し、最大で約1万人の農家が集結したといいます。 EU首脳会議が開かれるなか、欧州議会周辺では抗議に参加した農家が警察に向けて物を投げ、ジャガイモが路上に散乱する場面も見られました。 PA News Agency によると、農家側は、ブラジルなど南米から安価な農産物が流入すれば、EU域内の農業が成り立たなくなると訴えているといいます。特に牛肉や砂糖、大豆などは、EUより規制が緩い環境で生産されている点が問題視されているといいます。 フランスとイタリアは協定に慎重姿勢を示す一方、ドイツやスペインは早期合意を主張しています。 【動画】 道路一面ジャガイモだらけ ブリュッセルの様子 【あわせて読む】 農家が牛の糞を政府庁舎に撒き散らし、壁や道路がフンまみれに。大量殺処分に抗議(フランス) Related... 【動画】農家の怒り、道路一面がジャガイモまみれに EUと南米の自由貿易協定に反対で1万人が集結(ベルギー) 窃盗犯が飲み込んだ300万の宝石を無事回収。警察は「6日間、じっと見守っていた」(ニュージーランド) “24兆分の1”の奇跡。2億円の宝くじにまた当選、イギリス人夫妻の引きの強さに専門家も驚愕 ...クリックして全文を読む