「男性は人前で泣かない」。この“常識”、実は明治以降の歴史の中で生まれたごく新しい価値観にすぎない。日本語学者・山口仲美氏が、泣き声のオノマトペをたどり、現代にも通じる男女の涙をめぐる価値観について考察する。※本稿は、日本語学者の山口仲美『男が「よよよよよよ」と泣いていた 日本語は感情オノマトペが面白い』(光文社新書)の一部を抜粋・編集したものです。