アメリカのトランプ大統領(2025年12月24日) アメリカのトランプ大統領が、自身に「100%否定的」な報道をするテレビ局は放送免許を取り消されるべきだという考えを示した。 トランプ氏は12月23日夜に「ネットワークのニュース番組や深夜トーク番組が、ドナルド・J・トランプ大統領やMAGA、共和党に対してほぼ100%否定的であるなら、価値ある『放送免許』は取り消されるべきではないのか? 私の答えは『イエス』だ!」と トゥルースソーシャル に書き込んだ。 この直前の 投稿 で、トランプ氏はCBSの深夜番組『レイト・ショー』の司会者スティーブン・コルベア氏を「哀れな失敗者」と侮辱している。 トランプ氏はコルベア氏を「ショービジネスで成功するための才能も何も持っていない」と批判。 「CBSにクビを切られ、干された後、彼は存在しない視聴率とともさらに悪化した。スティーブンは憎しみと憤りだけで動いている。死んだも同然だ! CBSは今すぐ彼を“安楽死”させるべきだ。それが人道的な措置だ!」と激しい言葉で攻撃している。 自分をネタにしたコルベア氏に腹を立てた? このコルベア批判と放送免許に関する一連のコメントは、CBSが東海岸で12月8日放送の『ザ・レイト・ショー』を再放送中に投稿された。 この放送では、トランプ氏の「もし才能の面で、(ABCの深夜トーク番組司会者)ジミー・キンメルに勝てないなら、私は大統領であるべきではないと思う」というトランプ氏の発言を映像で紹介。 この発言にコルベア氏が「勝てないし、なるべきでもない!」とコメントして、スタジオの笑いと拍手を誘っていた。 【動画】 トランプ氏をネタにするスティーブン・コルベア氏 「放送免許」を脅しの材料に トランプ氏は就任してから約1年の間に、ABCの『ジミー・キンメル・ライブ』やCBSの『60ミニッツ』など、自身に批判的な番組を攻撃し、テレビ局の放送免許を取り上げるべきだという 考えを示してきた 。 この姿勢はメディアの報道萎縮を招いていると言える。 CBSニュースのバリ・ワイス編集長は12月、『60ミニッツ』で放送予定だったトランプ氏と関係の深いエルサルバドルの巨大刑務所「CECOT(テロ監禁センター)」の特集を急遽延期すると発表。「政治的」な判断だと 批判 された。 またCBSは7月、トランプ氏に批判的なネタで知られる『レイト・ショー』を2026年5月に終了すると 発表 した。 ハフポストUS版 の 記事 を翻訳・編集しました。 【動画】 トランプ氏をネタにするスティーブン・コルベア氏 Related... 【動画】トランプ氏をネタにするスティーブン・コルベア氏 ABC、チャーリー・カーク殺害をめぐる司会者の発言で人気トーク番組を放送中止に トランプが「若い女の子を愛している」と、性的暴行のナサール元医師への手紙で示唆か。新たなエプスタイン文書で公開 トランプ政権が世界最大級の気候変動研究機関を解体する意向。科学者は「我が国の能力を後退させる」 ...クリックして全文を読む