日本の伝統食・おせち料理を描いた絵本『おせち』(福音館書店)が、英語版『OSECHI ― Food for the New Year』として刊行されました。 この絵本は、月刊絵本「こどものとも年中向き」2024年1月号として発表され、同年11月にハードカバー版が刊行されると大きな反響を呼びました。数の子や伊達巻、栗きんとんなど、おせち料理を写実的な絵で紹介し、それぞれに込められた願いを丁寧に伝える構成が支持され、発行部数は1年で12万部を突破しています。 読者からは「外国の人にも紹介したい」「英語版を出してほしい」といった声も多く寄せられ、英語版の刊行が実現したそうです。 英語版のテキストを手がけたのは、アメリカ・ミシガン州生まれで、日本語と英語の双方に精通する詩人のアーサー・ビナードさん。日本語版のリズムや余韻を大切にしつつ、海外の読者にも伝わりやすい表現へと翻訳されています。 巻末には、おせち料理一品一品の意味を解説する注釈も掲載。日本文化を紹介するツールとしても活用しやすい一冊に仕上がっています。日本語版と英語版を読み比べることで、その世界観をより深く味わえそうです。 なお、東京・銀座の教文館ナルニア国では、2026年1月5日まで『おせち』の原画展を開催しています。 【画像】 英語版『OSECHI ― Food for the New Year』を見る 【あわせて読みたい】 かまぼこ午年かまぼこを「ウマ」の形に切ると、こうなる。小田原の老舗のプロ技に「すご…!」「おせちに入れたい」と大反響 Related... 【画像】日本の伝統食「おせち」を描いた絵本が英語版に⇨12万部超のヒット作。おせち料理の“願い”を伝える “幻の絵本”、40年ぶりに「飛び出す絵本」で蘇る。世界的作家の発想と丁寧な手仕事に感嘆の声 美大生が作った「本」、表紙をめくると驚きの“仕掛け”が。本の概念を問い直す“実験作”が話題 ...クリックして全文を読む