2025-12-26 05:20 ウェザーニュース 冬は鍋物がおいしい季節。鍋料理は体も心も温まりますが、吹きこぼれるとコンロを汚すのが悩みの種です。 1年の感謝を込めて、コンロまわりをきれいにしてはいかがでしょう。キッチンの中でもコンロをきれいにできれば、大掃除は大成功に近づきます。おそうじ本舗の技術アドバイザー・尾崎真さんに、コンロまわりのしつこい汚れをピカピカにするプロの技を教えていただきました。 キッチンの汚れの種類を見きわめよう キッチンにはいろいろな種類の汚れがあります。コンロまわりをお掃除する前に、キッチンの汚れについて教わりました。 「キッチンの汚れは大まかに分けて3つに分類できます。 まず、油分などによる汚れです。油、手垢、アルコール、たばこのヤニ、生ゴミなど油分に分類できる汚れはいろいろあり、どれも酸性なのでアルカリ性洗剤や重曹で落とすのが効果的です。 次に水アカがあります。これはアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤やクエン酸(お酢)を使うと効果的に落とすことができます。 その他の汚れでは、ホコリによるものが少なくありません。ホコリには、屋外から飛んでくる『土ホコリ』と屋内の衣服、カーテン、布団から出る『綿ホコリ』の2種類があります。どちらも濡らさず、乾いたまま拭き取るのがポイントです。 キッチンは汚れの種類が多いので、洗剤や掃除方法を使い分けるのがお掃除の基本です」(尾崎さん) ガスコンロの基本的なお掃除法 汚れを落とすのが一番大変そうなのがガスコンロの五徳です。どのような洗剤で掃除すればいいのでしょうか。 「五徳は、油汚れや焦げ付きなどが強いので、アルカリ性洗剤で落とすといいでしょう。また、ホームセンターや100円ショップで販売されているアルカリ電解水を使う方法も効果的です。アルカリ性洗剤は中性洗剤よりも刺激が強いので、手に直接触れないよう、ゴム手袋などをはめて作業してください。 洗剤でゴシゴシ洗ってもなかなか汚れが取れない場合は、お湯を使います。洗剤は熱を加えることによって洗浄力が増し、汚れが落ちやすくなるのです。 細かい部分やこびり付いた汚れはカードを半分に切って擦るのがおすすめ(画像提供/おそうじ本舗) 食品保存用のポリ袋を用意し、コンロから外した五徳を入れてください。その中に45~50℃くらいのお湯と洗剤を入れ、20~30分浸け置きします。その後、スポンジなどで擦り洗いしますが、こびり付いた汚れは使わなくなったポイントカードなどを半分に切って、切り口で擦り落としてもいいでしょう。 浸け置きできない場合は洗剤を吹きかけ、キッチンペーパーでくるんでラップで密閉します。このときドライヤーで熱をかけるとさらに効果的。しばらく置いたあと、きれいな布で洗剤を拭き取ってください」(尾崎さん) 重曹でも代用できる コンロの汚れにはアルカリ性質をもつ重曹も効果あり アルカリ性洗剤などが手元になければ、どうすればいいでしょうか。 「重曹で代用することもできます。五徳を取り外してキッチンペーパーで覆い、重曹を水で溶かした重曹水を吹きかけます。その後ラップで包み、20~30分置きましょう。 五徳を取り出してスポンジや古カードで汚れを落とすと完成です。仕上げにコンロ全体に重曹水を吹きかけ、古布で汚れを拭き取るといいでしょう」(尾崎さん) 排水口やシンクもきれいに キッチンの排水溝やシンクは、どうお掃除すればいいのでしょうか。 「排水口は洗い物をしたときの油分や生ゴミの汚れでヌルヌルしています。排水口全体に重曹を振りかけて5分ほど置き、ブラシやスポンジで擦り洗いしてください。仕上げに水ですすぐとツルツルになります。 詰まりや臭いが気になる場合は、排水溝に粉タイプの漂白剤(過炭酸ナトリウム)を適量入れ、45〜50℃のお湯を注いでください。しばらくするとシュワシュワと泡が立ち、詰まりと臭いが解消されます。 シンクを台所用洗剤や重曹で擦るときは、ステンレスの目に沿って擦るのがコツです。ステンレスの目は横に走っていることが多いので、左右に擦って洗いましょう」(尾崎さん) 年末の大掃除で手を焼くコンロまわりのお掃除方法、これでよくわかりましたね。ピカピカになったコンロや排水口やシンクで、気持ちのいい年末年始を迎えましょう。 お正月までの週間天気予報 お天気ニュース記事一覧 【関連記事】 週間天気予報 年末年始は太平洋側も天気崩れる可能性 予報の変化に注意 今日の関東は風が冷たい一日 夜は強い冷え込みに注意 活発な雪雲は西日本から北陸に拡大 午後は東北も積雪急増のおそれ 沖縄・奄美地方の桜開花予想 1月中旬頃から開花も時期がばらつく可能性 正月飾りはいつ飾る?「苦立て」「一夜飾り」を避ける正しい時期 ...クリックして全文を読む