イスラエル・ガザ戦争の長期化によって国民の不満が高まり、ネタニヤフ首相の支持率は大きく低下している。にもかかわらず政権は崩れず、首相退陣どころか戦争が終わる気配もない。ネタニヤフの延命術と、それに振り回される国民の苦悩に迫る。※本稿は、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉 悠、日本大学危機管理学部教授の小谷 賢『戦闘国家 ロシア、イスラエルはなぜ戦い続けるのか』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。