「寝る=休養」ではなかった。疲れが取れないのは「休み方」を間違えているからかも。100%充電するための「攻めの休養」とは

「寝ても寝ても疲れが取れない」「なんだかいつも疲れてる」 そう感じたことはないでしょうか?もし思い当たる節があれば、休み方が間違っているのかもしれません。 とはいえ、私たちのほとんどは「休み方」を習っていないので、休み方がわからないのは仕方のないこと。 一般社団法人「日本リカバリー協会」代表理事で、「 休養学: あなたを疲れから救う 」の著者である片野秀樹さんが、そんな“休みベタ”な私たちに勧めているのが「攻めの休養」です。 「寝る=休養ではない」と話す片野さんに、上手に休むための方法を ハフポスト日本版公式チャンネルの動画インタビュー で聞きました。 片野秀樹さん 日本人は8割が疲れている もしあなたが疲れていると感じているのであれば、多数派の一人です。 全国約10万人の就労者を対象にした日本リカバリー協会の調査では、2020年以降一貫して約8割の人が「疲れている」と回答しています。 特にその割合が高かったのは若い世代と女性で、20代、30代の女性では約9割が疲れていると答えました。 若い女性が特に疲れている理由について、片野さんは「職場での仕事に加えて、育児や家事の負担が男性よりも大きいことが、より疲れている原因になっているのではないか」と分析しています。 日本人が疲れているのは休めていないから? 8割もの人が疲れている日本では、睡眠時間も少ないことがわかっています。 2021年のOECDの調査では、日本人の平均睡眠時間は、対象33カ国の中で最も短いという結果になりました。 では日本人は仕事の時間が長くて休めていないのかというと、そうではないようです。 日本人の年間の平均労働時間は、OECD諸国の平均を下回っています。 他の国に比べて働く時間は短いのに、なぜ多くの日本人が疲れているのでしょうか? その鍵となるのが休み方で、片野さんは「日本人は上手に休めていないからかもしれません」と指摘します。 疲れを解消するためには「寝て休むのが一番」と思われがちですが実はそうではないそう。睡眠は大事な休養方法ですが、「寝る=休養ではない」といいます。 攻めの休養とは? 一般的に、私たちは朝起きて活動をして、疲れ、休んでまた活動します。しかしこの「活動⇒疲労⇒休養」のトライアングルには欠落しているものがあるといいます。 現実の休養サイクル(負の三角形サイクル) それが「疲労」の反対語である「活力」。 片野さんは、8割の人が疲れている日本では、「活動⇒疲労⇒休養」のトライアングルでは約半分しか充電できていないと話します。 ここに活力を加えて四角のサイクルにすることでフル充電するのが「攻めの休養」です。 理想の休養サイクル 片野さんによると、攻めの休養には7つのタイプあります。その1つが「運動」で、例えばスクワットやウォーキングなどで体を軽く動かして血液を循環させ、活力を高めます。 他にも「娯楽」や「転換」タイプがあり、これらを組み合わせて、自分にあった休養行動を「積極的に取りに行く」のが重要だといいます。 「これからの時代、どう休んだらいいかを知らないと、生きていくために困ることが多いと思う。生き残るためのすべとして、休み方を知ってほしい」と話す片野さん。 運動タイプ以外の「攻めの休養」の取り方や、疲れ方の4タイプ、疲れを覆い隠してしまうマスキングの問題などについて語ってもらいました。 Related... 女性は40歳を超えたら美魔女かババア?シスター“フット”エンパシーとは何か、ブレイディみかこさんに聞いた 「痩せ信仰」がSNSに溢れる現代、大人ができることは?吉田恵里香さん、犬山紙子さんと考える 選択的夫婦別姓で「日本の治安が悪くなる」⇒「全く根拠がない主張」と専門家 ...クリックして全文を読む