上場する中堅企業などで資本政策に関する相談相手がいない「投資銀行難民」が問題になっている。時価総額から逆算して算出される収益が、メガバンクや大手証券グループの求める水準に達しておらず、支援の手が回らないためだ。この状況を打開するには、地方銀行の「ミドル投資銀行」化が欠かせない。地銀が担うべき投資銀行としての役割を中心に、首相などの諮問機関である金融審議会の委員が解説する。