24年ぶりの復活で話題の、ホンダ「プレリュード」。かつてのプレリュードは、バブルの頃にデートカーとして売れに売れたクルマだと聞いています。しかし今回の新生プレリュード、フェルさんの試乗記を読み返すと「インテリアはシンプルを極めている」「驚くほどタイヤが鳴かない」「“記号としての速さ”より、“移動手段としての上質さ”」「疲れない・ムダがない・怖くない」などなど、感想が全体的に硬派で、デートカーという言葉から想像する軟派さがゼロなのです。シンプルで、派手な特徴がなくて、すごくいいけどその良さが言語化しづらいクルマ。どうしてこういうクルマに仕上がったのか……今回のインタビューに同席して、担当編集者の疑問は氷解したのでした。プレリュードの「削ぎ落としの美学」はどこから来たのか?開発責任者のインタビュー、最終回をお送りします。