AIの技術革新が進むなか、AIで代替されにくいとされるブルーカラーへの転職に注目が集まっている。 米国では、ブルーカラー職での高額収入が注目され、職業訓練校への入学者が増加傾向にあるなど、「ブルーカラービリオネア」を目指す動きも話題となっている。 では、日本における現状はどうだろうか。レバレジーズが運営するエッセンシャルワーカー向けキャリア支援サービス「レバジョブ」は、現在ブルーカラー職に就く労働者のうち、前職がホワイトカラー職に従事していた520人を対象に、転職実態調査を実施した。本記事では、その結果を一部抜粋して紹介する。 *1 ブルーカラー職には、「工場作業員」「倉庫作業員」「バス・タクシー・トラック運転手」「配達ドライバー」「介護スタッフ」などが含まれる。 【調査概要】 調査年月:2025年12月5日~2025年12月8日 調査方法:インターネット調査 調査主体:レバレジーズ 実査委託先:GMOリサーチ&AI 有効回答数:520人 調査対象:現在ブルーカラー職に就く労働者のうち、前職がホワイトカラー職に従事していた人 ブルーカラー職への転職者、前職の上位は? 前職で従事していたホワイトカラー職種 転職前の職種を尋ねたところ、「一般事務」が全体の28.7%と最も多く、次いで「営業」が22.3%を占める結果となった。最終学歴は文系大卒(30.0%)や高校卒(27.5%)、理系大卒(15.0%)など、幅広いバックグラウンドがあることがわかった。 転職理由としては「前職でやりがいを感じられなかった(23.7%)」や「ワークライフバランスを改善したかった(23.3%)」が上位に挙がり、働きがいや働き方の見直しが、転職の大きなきっかけになっていることがうかがえる。 ホワイトカラー職に対して感じた不安 また、調査ではAIの技術革新によるホワイトカラー職の将来性に対する懸念の声も寄せられた。ホワイトカラー職の将来について、回答者の6割が「非常に不安があった(20.6%)」「どちらかというと不安があった(42.9%)」と回答。その要因としては「将来的に市場での需要が減り、転職先が見つからなくなること(39.4%)」や「自分の持っているスキル・知識がAIに代替されること(25.8%)」が上位に挙がった。 働き方・収入への満足度は? ブルーカラー職で働くことに満足している理由 ブルーカラー職での働き方に関する満足度については、約半数が満足している(満足が18.3%、どちらかというと満足しているが36.2%)と回答した。 その理由として最も多かったのは「ワークライフバランスを取りやすいから(38.5%)」で、次いで「精神的なストレスが少ないから(38.2%)」「仕事の成果が目に見えやすいから(29.7%)」が続いた。 年間給料における増加額 収入面については、約4人に1人が「増加した(25.6%)」と回答。年代別に見ると、20〜30代では約4割、40〜50代でも2割以上が年収アップを実現しているという。増加額は「50万円~100万円未満(22.6%)」が最も多く、「100万円以上」と回答した人を合わせると、約3割にのぼった。 今回の調査結果について、同社の事業責任者は「特に若年層を中心に年収アップを実現している人も多く、異業種への転職であっても、ポジティブなキャリア形成が可能であることが示されました」とコメント。 さらに「今回の結果は、日本でも『ブルーカラービリオネア』の兆しが広がる可能性を示唆していると言えるでしょう。人材確保に課題を抱える企業にとっては、異職種からの転職者を積極的に受け入れ、成長できる環境を整備することが、より一層重要になっていくのではないでしょうか」と話し、今後の人材流動について提言した。 【関連記事】 命に関わるドライバーの仕事、外国人が「安全運転」を学ぶために何が必要?元通訳が考えたユニークな研修 パソコン・スマホは2026年にかけて値上げラッシュへ。でも、価格急騰が起きにくいメーカーも。知っておきたい現状。 貯金ゼロから投資で1000万円作る方法とは? バイトから金融エリートへ転身した肉乃小路ニクヨさんに「お金の増やし方」を聞く ...クリックして全文を読む