日本企業は、なぜ世界で「選ばれなくなった」のか。その答えは、技術でも価格でもなく、「デザイン観」の欠如にある――。2021年に日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)理事長に史上最年少の40歳で就任し、団体再編やコミュニティーの再活性化などの改革を進めた太刀川英輔氏はそう語る。その背景には、日本のデザイン政策の立ち遅れや、企業経営におけるデザインの重要性への無理解という現実があった。日本のデザイン政策や経営者に求められるデザイン観とは何か。今、日本を強くするデザインの在り方を問い直す。