自分で「良い上司」だと思っている実は「ダメな上司」の7タイプ。有能と思っているのは本人だけかもしれない…

長く働いていれば、必ず一度は「ダメ上司」に出会うものではないでしょうか。 攻撃型、放置タイプ、ご機嫌取り、そもそもリーダーシップに欠ける……。残念ながら、ダメ上司のタイプは1つではありません。 その上司が、最初から悪い上司だったとも限りません。かつてはエース社員として活躍していた人でも、評価されていた戦略やスキルそのものが、上司になった途端に部下が働きにくい環境を作ってしまうこともあります。 職場教育を行う会社「C-トラックトレーニング」を立ち上げたローレス・ブラウン氏は、そういった上司について、「『自分は有能』という考えにとらわれて、役割が変わったことで自身も変化する必要があることに気づいていない」と指摘します。 ダメな上司に対処するための第一歩は、どんなタイプなのかを見極めること。 仕事ができると思い込んでいるけれど、実は上司としての資質に欠ける代表的なタイプをまとめました。 1 .レスキュータイプ 「レスキュー型」は、最初は良い上司のように見えることがあります。 少しでもプロジェクトに問題が生じればすぐに自分が引き継ぎ、クライアントとトラブルが発生すると、部下に任せずに代わりに対応します。 コンサルタントのピーター・ブロック氏は、著書『 The Empowered Manager: Positive Political Skills at Work(権限を持ったマネージャー) 』の中で、このタイプを「レスキュー型」と呼んでいます。 ブロック氏によると、レスキュー型の上司は不快な状況にとても敏感で、「権力や影響力を維持しながら状況をある程度コントロールするには、他人を救う必要がある」と信じています。 また、部下を失敗から守っていると思っているため、結果的に率直なフィードバックをしたり、大きな責任を任せたりするのが苦手だといいます。 「レスキュー型の上司は、支えている自分を誇りに思っています。そのため、部下はミスをする余地がなく、成長の機会も非常に限られてしまいます。彼らにとって、救うことや助けになることが、コントロールするためのメカニズムになっています」 2 .政治家タイプ 「政治家タイプ」の上司は、自分より上の立場の人にうまく立ち回るのは得意ですが、部下をマネジメントするのが苦手です。 言い換えれば、自分のチームを対外的にアピールする広報能力には長けているものの、良いチームリーダーになるための意欲やスキルに欠けているということです。 『 レジリエントマネジメント 』の著者で、クラウドファンディング「キックスターター」の元エンジニアリング部門副代表であるララ・ホーガン氏は、「この上司のチームは経営陣から高く評価され、オールハンズ(全社会議)ではプロジェクトが称賛されます。でも実際には、あなたとほとんど面談せず、役に立つフィードバックも与えず、日々の業務に実質的に関与していないのです」と話します。 ホーガン氏によると、このタイプの上司は早い段階で対処や共有すべきだったチームの問題に気づかず、後になって問題を大きくしてしまうことがあります。 「長期的に見ると、悲惨な結果に終わってしまうことが多々あります。『チームをマネジメントする』という本来最優先すべき責任を果たしていないからです」とホーガン氏は指摘します。 このタイプが上司になった場合、どうすればいいのでしょうか。ホーガン氏が勧めるのは、あなたの仕事ぶりをより多くの人に知ってもらうことです。 上司の同僚や、他の影響力のある人たちと関係を築き、彼らからフィードバックや支援を得るなどして、「マネジメントしてもらう人の幅を広げる必要があります」とホーガン氏は話します。 3 .優秀だけど自分の上司とうまくやれないタイプ このタイプの上司は、自分のチームをマネジメントするのは得意ですが、自分の上司とうまく付き合うのが苦手です。 あなたの仕事を信頼しているものの、組織内の力関係や社内政治でうまく立ち回り、上層部にも同じように理解や評価してもらうための要領や政治力が不足しています。 ホーガン氏は「この上司はあなたの話をよく聞き、前向きな姿勢で仕事に深く関わります。あなたは上司を信頼し、上司もあなたを信頼しています」と説明します。 「ところが気がつくと上層部は誰も、あなたのチームが何をしているのかを把握していません。その結果、人員が削減されたり、計画の優先順位を下げられたり、場合によっては組織再編の対象になってしまったりするのです」 このタイプの上司は、チームのために上層部へ働きかけるのが苦手なため、必要な予算や資金を獲得できないこともあるといいます。 ホーガン氏は、一般的に昇進や昇給は複数の意思決定者が関わるものなので、チームメンバーが適切な評価や報酬を得られない可能性もあると指摘します。 4 .八方美人タイプ 人に好かれようとする八方美人タイプの上司は、その人が味方にしようとしてくる時には、一時的ではありますが、あなたにとってプラスになるかもしれません。 しかし結局、このタイプの上司の下で働くのは危険です。彼らは、チーム内の信頼のために責任追及が必要な場面でさえも、「相手の望むものを与えること」が出世への近道だと信じているからです。 口約束はたくさんするものの、実際に状況を変えるようなことはほとんどしません。ホーガン氏は「私が関わってきた八方美人タイプは、結局何もしません。口だけだからです」と振り返ります。 キム・スコット氏は著書『 Radical Candor: Be a Kick-Ass Boss Without Losing Your Humanity(気遣いのある率直さ――人間性を失わずに最高の上司になる方法 』の中で「いい人であろう」としすぎるマネジャーを、「損害をもたらす共感で統治する上司」と表現しています。 スコット氏によれば、こうした上司は「批評(建設的な指摘)よりも『感じよく振る舞うこと』を優先する職場環境を作り出し、その結果、パフォーマンスの改善が妨げられてしまいます。 必要な批判やフィードバックがなければ、部下のキャリアが停滞して最悪の場合、解雇されてしまう可能性さえあります。 5 .数字至上主義タイプ 数字至上主義タイプの上司は、あらゆる洞察や意思決定にデータやパターンの裏付けを求めすぎることで、かえって無能なリーダーになってしまっています。 すべての判断を数字を根拠にすれば、長期的な計画を立てることはできません。 ホーガン氏は「私が一緒に働いたマネジャーの中には、意味があるかどうかに関係なく、あらゆることをA/Bテストにしなければ気が済まない人がいました。そのせいで、すべての作業で実証実験を行わなければならず、仕事がまったく進まなくなってしまいました」と語ります。 「データに取りつかれた人は、長期的な計画を持っていません。すべてが短期的で、数字にもとづく判断になるため、ビジョンが生まれないのです」 数字重視の上司の弱点の一つがクリエイティビティです。ブラウン氏は「彼らは『クリエイティビティが必要』と言いますが、やることすべてに証明を求められる状況で、どうやってクリエイティビティを発揮できるというのでしょうか?」と指摘します。 6 .一匹狼タイプ ブラウン氏は、著書『 How To Be A Successful First Time Manager(初めてマネジャーになる人のための成功ガイド) 』の中で、一匹狼タイプ上司は、強い自立心を持ち、誤解されやすく、他者との関わりが限定的かつ表面的で礼儀正しいものにとどまると述べています。 ブラウン氏によれば、一匹狼タイプの上司の下で働く利点は、仕事への意識が非常に高く、チームメンバーの主体性や自己主張を評価してくれる点です。複数の役割を同時に担うことが成功の鍵となるスタートアップ企業では、こうしたタイプの上司は力を発揮することが多いといいます。 しかし欠点もあります。 一匹狼タイプの上司は直前になって計画を変更することが多く、それがチーム内の緊張を生み出します。 「チーム全員で集まって意思決定をしたにもかかわらず、その後で『いや、やっぱり自分はこうする』と言って、独断で変更してしまうことがあります」とブラウン氏は問題点を指摘します。 7 .知ったかぶりタイプ 数字重視の上司がすべてをデータに基づいて判断しようとするのに対し、「知ったかぶりタイプ」は、自分の知識を意思決定の基準にします。 ブラウン氏によれば、このタイプの上司は「私だったらこうやったけどね」「自分は3カ月でできたよ」といったフィードバックをよく口にします。 しかし、自分の知識が限定的だったり、古くなっていたりする可能性を考慮できていません。 知ったかぶりタイプの上司が求めているのは、言わば「自分とまったく同じように考え、働くクローン」。自分と同じようなやり方でキャリアを築くことを望みます。 ブラウン氏は「このタイプの人といると、常に比較されている感覚になります。しかし相手は『あなたが自分とは違う人間』で『状況や環境が異なる可能性がある』ことをまったく考慮していないのです」と語ります。 「彼らのやり方でできていないと、自分はダメな人間なんだいう気持ちにさせられてしまいます」 ハフポストUS版 の記事を翻訳しました。 Related... Gmailの情報が知らないうちに利用されているかも。手動で「オフ」にする方法と注意点は? ある“日本語”に世界が注目。やりがちなあの行為、共感するのは日本人だけではなかった 初の「自閉症バービー」が登場。ハンドスピナーや防音ヘッドホンで日常を再現 ...クリックして全文を読む