韓国語の勉強におすすめの番組は?京大卒・人気講師が語る「アプリ」の落とし穴と検定試験の選び方

韓国語学習を始めたものの、アプリだけで本当に話せるようになるのか不安……。そんな悩みを持つ人も多いのではないでしょうか? 中編では、京大卒の人気韓国語講師・スンジュンさんに、多くの学習者が陥りがちなAIアプリの“落とし穴”を克服し、限られた時間でステップアップするための方法を聞きました。 また、習熟度を測るために有効な韓国語の検定試験。実は、 試験選び一つで韓国での働き方や時給が変わることも。おすすめの試験、レベルも紹介します。 こちらも読みたい>> 韓国語が伸びない原因は「文法から始める」から?京大卒、韓国人講師が教える、初心者向け“音トレ”勉強法 推し活・旅行で役立つ韓国語フレーズ集。ファンミで気をつけるべき表現とは?“推しが喜ぶ言葉”を聞いた スンジュンさん 韓国政府公認「TOPIK」がワーホリや実務に有利 ――韓国語の検定試験にはどのような種類がありますか。また、社会人が受験する際、現実的な選択肢はどれでしょうか。 韓国語の検定は、大きく分けて「ハングル能力検定試験(ハングル検定)」と「TOPIK(韓国語能力試験)」の2つがあります。ハングル検定は日本独自の試験ですが、実務や海外での活用を視野に入れるなら、世界共通の基準であるTOPIKを選ぶのがおすすめです。 TOPIKは韓国政府が主催しており、取得しているとワーキングホリデーでの就労条件が緩和されたり、 韓国留学が有利になったり、 時給面で優遇されたりするケースもあります。公的な信頼性が高く、将来の選択肢を広げたい人にとっては、とても実用性のある検定といえます。 ――TOPIKのレベル構成と目標にすべき級を教えてください。 TOPIKは「初級(TOPIK I)」と「中上級(TOPIK II)」の2つの試験に分かれています。級は1級から6級まであり、初級が1・2級、中上級が3〜6級という構成です。 初級、中上級とも一つの試験を受け、その得点によって3級から6級のいずれかが認定されます 。韓国での就労や実務での利用を見据えるのであれば、最低限「4級以上」を目標にしたいところです。 ――TOPIKの1級や2級を受けるメリットはありますか。 率直にお伝えすると、実用性の観点では1級・2級の優先度はそれほど高くありません。これらは「学習のきっかけ」や「モチベーション維持」としての役割が中心だと考えています。将来的に仕事で使えるレベルを目指すのであれば、最初から3級以上(TOPIK II)を目標に設定したほうが効率的です。 Stray Kidsも出演。生きた韓国語を学ぶ「おすすめ番組」は? ――さまざまな学習アプリを、どのように使い分けるのがよいのでしょうか。 AIを活用した語学アプリは、実力を伸ばすためのメイン教材というより、学習を習慣化するための補助ツールとして考えています。例えば、ゲーム感覚で進められるアプリは継続のハードルを下げる点ではとても優秀ですが、それだけで実戦的な会話力まで身につけるのは難しいのが実情です。 また、AIで作られた機械的な音声だけに頼るのも危険です。中には、不自然な発音や抑揚が含まれるケースも少なくありません。文章生成の精度は向上していますが、人間の自然な音のつながりやニュアンスとは、まだ大きな差があります。発音を重視するなら、その限界を理解した上で活用するとよいでしょう。 ――韓国語の生きた発音を学べて、発音練習におすすめの韓国作品があれば教えていただけますか。 韓国のドラマや映画もいいですが、個人的にはトークバラエティ番組をおすすめします。特に、韓国で長く愛されている『 知ってるお兄さん(아는 형님/アヌンヒョンニム) 』という番組が非常によくできた番組だと思います。これは日本のNetflixでも視聴することができます。 まず、この番組はSEVENTEENやStray Kids、LE SSERAFIMなど、日本の皆さんが知っているようなトップアーティストや俳優が出演するので、見ていて飽きることはありません。トークバラエティはまさに、日常会話の宝庫です。最新トレンドやミームを効率よく把握できるので、日常で自然に使えるフレーズが学べるのです。 『知ってるお兄さん』は高校の教室が舞台。Stray KidsやTWICEなど人気アイドルも出演している。 韓国語をさらに上達させる「パズル・入れ替え練習」 ーー韓国語のレベルをもう一段階引き上げるために、効果的な練習法はありますか。 私が生徒の皆さんにおすすめしているのは、「パズル式・入れ替え練習」です。まず「〜しに行く」「〜したことがある」といった基本の文型を一つ決めます。その上で名詞や動詞、さらに語尾を次々に入れ替えながら声に出して話します。韓国語は語尾の種類が多い言語ですが、この練習を繰り返すことで、頭の中で文を組み立てる速度が向上していきます。結果として、言葉に詰まらずに話せるようになり、実際の会話で使える瞬発力が身につきます。 韓国語の上達を早めるために最も大事なポイントは、インプットだけで終わらせないことです。単語帳を眺めたり、バラエティ番組やドラマを視聴したりするだけでは知識としては残っても、実際に使える力にはつながりにくいのです。 表現を覚えたら、すぐに入れ替え練習や独り言で使ってアウトプットする回数を意識的に増やしてみてください。 時間が限られている社会人ほど、机に向かう学習時間よりも、実際に口を動かして使う練習に比重を置くことが上達への近道になります。 【PROFILE】スンジュンさん 韓国・ソウル生まれ。京都大学総合人間学部卒業。中高までは韓国のインターナショナルスクールに通い、高校卒業後に文部科学省の国費留学生として来日。大学卒業後、リクルートを経て起業。 日本語能力試験N1満点、TOEIC満点、中国語能力試験HSK4級。YouTubeチャンネル「スンジュン 韓国語は発音が9割」を運営し、初心者や学習に挫折した人に向けて短期間で話せるようになる指導を行っている。 Related... わずか1年で英語をマスター!孫正義氏の元秘書おすすめの「無料英語学習ツール」4選。上手く活用するコツも紹介 ...クリックして全文を読む