大規模な量的金融緩和が終了し、金融引き締めへと向かう中でも、金や銅、アルミニウムといった鉱物資源の価格上昇が止まらない。単純な「需要と供給」の経済指標だけでは説明がつかなくなった資源価格高騰の背景として、米中対立に伴うサプライチェーン分断が招く二重の設備投資、AIブームが牽引する膨大な電力インフラ需要、脱炭素化と並走する既存エネルギー投資など、世界規模で同時多発する構造的な変化を解き明かすことで、需給だけで価格が決まらない新たな時代において、資源確保はもはや一企業の問題を超えた「生存戦略」へと変貌を遂げたことを明らかにする。