ドンキVSニトリ「10万円」ドラム式洗濯乾燥機“商戦”が活発化。低価格&高性能モデルが続々、勝負の行方は…

新生活に向けて、10万円を切る「ドラム式洗濯機」の商戦が活発化している。 一般的にドラム式の本体価格は20〜30万円、乾燥機能がついた上位モデルは40万円近く。10万円以内で買える縦型洗濯機と比較しても“高級家電”と言える。 また、ドラム式は横幅が広く、前面に扉を開けるスペースも必要になるため、マンションやアパートでは十分な置き場所を確保できないといった課題もある。 洗濯から乾燥まで自動で完結できる利便性から、共働き・子育て世帯を中心にニーズは高かったが、こうした課題から「欲しくても手が届かない」ものだった。 しかし、ニトリが2024年11月、9万9900円のドラム式洗濯乾燥機を投入。それ以降、必要な機能に絞り、サイズをコンパクトにした低価格モデルが続々と登場している。 日本電機工業会の調査によると、2025年のドラム式洗濯機の出荷台数は前年度比105.0%の102万9000台と初めて100万台を 突破 。低価格帯ドラムの台頭によ理、高価格故に手が届かなかった若い共働き世帯や単身世帯なども購入し始めているとみられる。 2月には、ドン・キホーテが8万円台のドラム式洗濯乾燥機を発売。「10万円ドラム」の価格競争はさらに激しさを増しそうだ。 ドンキは「8万円台」ドラム洗濯乾燥機 ドン・キホーテは、オリジナルブランド「情熱価格」からドラム式洗濯乾燥機(PJWMD-D1050)を2月20日より順次発売する。価格は8万7890円。 ドンキは2021年から、乾燥機能を省いて製造コストを抑えた5万円台のドラム式洗濯機を販売。手頃な価格が支持され、特に単身者層を中心に人気を集めてきた。今回の新製品は、そうしたユーザーから寄せられた「乾燥機能も欲しい」という声に応えて投入するモデルだ。 ドン・キホーテの8万円台ドラム式洗濯乾燥機(洗濯10kg/乾燥5kg) 操作面では、ドラム式としては珍しい「ダイヤル式」を採用した。一般的なドラム式に多いタッチボタン式は、目的のコースを選ぶまで何度もボタンを押す必要がある。一方、本製品はダイヤルを回すだけで「標準」「お急ぎ」「手洗い」などのコースを直感的に選択でき、初めて使う人でも扱いやすい設計となっている。 価格を抑えるため、乾燥方式には部品点数が少ない「ヒーター式」※を採用。さらに、上位モデルに搭載される「洗剤の自動投入機能」をあえて省くことで、製造コストの削減を図った。 こうした“引き算”の発想により、洗濯から乾燥までの基本機能をしっかり備えつつ、手の届きやすい価格を実現。ドラム式選択乾燥機をより身近な選択肢にする一台となりそうだ。 直感的にコースを選べる「ダイヤル式」を採用 ※ヒーター式:電気を流すと発熱する加熱装置で、洗濯槽内の空気を温めて、洗濯物を乾かす仕組み。約80℃の熱風で乾燥させるため、短時間でカラッと仕上がるのがメリット。一方、水道代・電気代がかかるのがデメリット。 ニトリは市場価格半値のヒートポンプ式 一方、「10万円ドラム」の先駆けとして注目を集めたニトリは、2025年10月、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機(ND120HL)を発売した。価格は14万9900円。ヒートポンプ式で15万円を切る価格は、同等機能を備えた製品の市場平均と比べておよそ半額という攻めの設定だ。 ニトリは24年11月、ファミリー向け容量ながら10万円を切るドラム式洗濯乾燥機(ND100KL1)を発売し、大きな話題を呼んだ。今回の「ND120HL」はその上位モデルという位置付けで、洗濯・乾燥容量は標準サイズで前モデルより2kg増えている。 新モデル最大の特徴は、省エネ性に優れたヒートポンプ式を採用したことだ。ヒートポンプ式は、空気を循環させて低音で乾燥させるため、衣類へのダメージを抑えながら電力消費を削減できる。一方で、乾燥時間が長くなりがちといった課題もあった。 そこで今回は、ヒートポンプとヒーターを組み合わせたハイブリッド方式を採用。乾燥前にヒーターでドラム槽内をあらかじめ温めることで乾燥効率を高め、より短時間での乾燥を可能にしたという。 価格を抑えながらも、便利な機能は搭載。洗剤と柔軟剤の自動投入機能により毎回の計量・投入の手間を省けるほか、乾燥フィルターの自動お掃除機能や、糸くずやほこりをしっかりキャッチする大型の排水フィルターを備える。 さらに、3kgの洗濯〜乾燥が約60分で完了する「特急速乾コース」やしつこい汚れも落としやすい「温水洗浄コース」も搭載。洗浄面では「高浸透泡シャワー」により、洗剤液を繊維の奥まで浸透させ、落ちにくい汚れにも対応する。 加えて、特許出願中の洗浄技術「OxyWave」を採用。すすぎの際に除菌水を使うことで、洗濯槽のカビ発生を抑制する効果が期待できる。 価格破壊のインパクトに加え、省エネ性や時短性能まで強化したことで、ニトリの“高機能×低価格”戦略はさらに存在感を高めそうだ。 ニトリの15万円を切るヒートポンプドラム式洗濯乾燥機 山善、ヤマダデンキ、エディオンからも登場 家電大手のヤマダ電機からも、2025年にオリジナルの斜めドラム式洗濯乾燥機「RORO」が登場した。価格は10万9780円。 「RORO」は、斜めドラム式で課題になりがちな“手入れの手間”に配慮し、乾燥運転時に乾燥運転時に吸気口フィルター、洗濯槽、ドラム外側、ドアパッキンを自動清掃する「トリプルお掃除機能」を搭載した。 11月には第2弾として「大容量 12kg ヒートポンプドラム式洗濯乾燥機」(YWM-YV120N)も投入。価格は16万4780円。乾燥容量6kgのヒートポンプ式乾燥機能を備え、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載している。 左から山善、ヤマダホールディングス、エディオンのドラム式洗濯乾燥機 低価格家電で知られる山善も、10万円以下のドラム式洗濯乾燥機(YWMD-D1050)を発売した。価格は9万9800円。用途に応じて選べる16種類の洗濯・乾燥コースに加えて、洗い時間やすすぎ回数、温水設定、乾燥時間を自由にカスタマイズして記憶する「お好みコース」も搭載している。 一方、エディオンは、プライベートブランド「e-angle(イーアングル)」からドラム式洗濯乾燥機(ANGL-DAH100-A)を発売。価格は10万9800円。3月31日までは特別価格の99,800円(税込)で購入できるという。 各社とも10万円前後という価格帯で独自機能を打ち出し、ドラム式洗濯乾燥機の裾野を広げようとしている。 【画像】各社のドラム式洗濯機スペックを比較 【あわせて読みたい】 ズボンを脱がずに交換できる「ショーツ型ナプキン」に19万“いいね”⇨「生理激重民泣いてる…」想定2倍売れた理由 Related... 日本で消えたのに世界で爆売れ?明治の海外限定お菓子「ハローパンダ」、売上高年200億円ヒットの理由 「ZEH(ゼッチ)」とは?基準や補助金は?新定義で何が変わる?積水化学工業が語る“次世代の住まい” ドンキから「超巨大スマホ」が新登場。27インチ、AndroidOS搭載でタッチ操作可能。驚きの使い勝手とは? ...クリックして全文を読む