住宅火災や大規模火災が発生すると、現場では消火活動と並行して、警察による「検視」と「捜査」が進められる。だが、炎と煙に覆われた火災現場では、事件性の有無や死因の特定が極めて難しくなることも少なくない。焼け落ちた建物、損傷の激しい遺体――限られた手がかりの中で、警察や消防はどのように判断を重ねてきたのか。住宅火災をはじめ、数多くの火災現場の裏側から、検視のリアルに迫る。※本稿は、検視官の山形真紀『検視官の現場-遺体が語る多死社会・日本のリアル』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。