研壁宣男が手掛ける「サポート サーフェス(support surface)」が、2026年秋冬コレクションのショーを東京で開催した。 毎シーズン特定のテーマを設けずにコレクションを発表している研壁が今回の名付けたタイトルは、「佇まい」。「静けさと穏やかさと力強さが内在する“佇まい”というキーワードが心の中にあった」と語り「静と動の狭間にある美」をイメージしたいう。 会場は、2024年秋に開業された超高層複合用途ビル「TODA BUILDING」。コンポーザーの荒木真とサウンドアーティスト Iu Takahashiがフューチャリングしたリズミカルで心地の良いサウンド音楽が暗闇に流れる中、ステージ中央の十字路に光が差し込みショーがスタートした。 コレクションでは、歩くたびに揺れ動き、表情を変える空気をはらんだドレープ感あふれるシルエットで「所作によって引き立つ静寂の美」を表現。襟元やアームホールにタックをあしらったブラウスやコート、胸下の切り替えラインにギャザーをふんだんに盛り込んだワンピースなどに落とし込んだ。ネックレスやブレスレット、アンクレットといった装飾品も散見され、モデルのウォーキングと呼応し光を反射。動きの中にある美を引き立てた。 ショーでは「自分の中でパンツとスカートは8対2の割合がしっくりとくる」と砂壁が語るように、パンツルックの比重が多めで構成。シルエットはクラシックなタイトフィットからオーバーサイズまで、素材は秋冬らしいウールギャバジンや幻想的な柄のジャカード生地、陰影が際立つサテンなどが登場。前面にマチを持たせた立体的なポケットなどのディテールも随所で光った。 これまでの秋冬コレクションと比較して、コートの数が少ないのは「気候の変化もあり冬の季節が短くなっているため」だといい、代わりに肉厚なコットンやウール混のシャツ・ブラウスの割合が増加。こうした流れを受けて、全体的に素材は重厚で重いものよりも防寒性は備えながらも軽く着られるようなものを多く採用し、昨年比で生地の重さを20%程減らしたという。 研壁は「その場しのぎの服ではなくて、一度買ったら一生着ていただけるような服を目指している。だからこそ、素材や動きやすさ、裏の始末といった見えないところのデザインを追求し着やすさにこだわった。1点1点の製品としての佇まいや、ものとしての仕立ての良さは妥協しないで追求していけたら」とものづくりへの想いを語った。 このコンテンツは FASHIONSNAP が配信しています。