アンチ資本主義のクリエイション 「プロレタ リ アート」が“ハッキング“する古着とアートの境界

近頃、急激にその名を耳にする機会が増えたヴィンテージオートクチュールブランド「プロレタ リ アート(PROLETA RE ART)」。原宿の「グレイト(GR8)」をはじめとする有力ショップで取り扱われ、1月に披露された「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」の2026年秋冬コレクションでは、コラボレーション相手としてタッグを組んだ。エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やリアーナ(Rihanna)が着用していることでも知られる同ブランドは、必ずしも上質な素材や高価なヴィンテージを用いている訳ではないにも関わらず、価格帯はエントリー向けのキャップで26万円から。一点単価100万円を超えるアイテムも少なくない。それにも関わらず、人々が同ブランドのクリエイションに惹かれるのはデザイナーのPROTが「誰にも負けない」と自負する、生地にダメージや色落ちを施すことで長年着込んだような風合いを再現する“ヴィンテージ加工”の技術があってこそだ。  タイムパフォーマンスや効率性が重視される現代のファッションシーンにおいて、プロレタ リ アートの在り方は異端と言って差し支えない。デザイナー本人がアイテム製作の全工程に目を光らせ、膨大な時間をかけて古着を「アート」に生まれ変わらせる。時代に逆行するかのような偏執的なまでの手仕事の先に、PROTは一体どんな景色を見ているのか。都内某所にある同ブランドのアトリエを訪ね、クリエイションの本質を探った。 このコンテンツは FASHIONSNAP が配信しています。