米連邦公開市場委員会(FOMC)と日本銀行の金融政策決定会合では、ともに政策金利が据え置かれた。結果だけ見れば、日米とも様子見となるが、実態は単純ではない。両者に共通していたのは、中東情勢緊迫化による原油高という供給ショックを受けて、性急な政策変更を避けたことだ。しかし、金利据え置きの先にある政策のベクトルは逆である。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げを急がないものの、雇用が崩れれば利下げに動く余地を残した。一方、日銀は金利据え置きの中でも、なお利上げ継続の選択肢を保った。今回の会合を読み解くうえで重要なのは「同じ静観、異なる方向」である。