Collector
日曜劇場『GIFT』初回、安田顕のセリフは“やりすぎ”? 堤真一と山田裕貴は当たり役。『容疑者Xの献身』彷彿が感慨深いワケ | Collector
日曜劇場『GIFT』初回、安田顕のセリフは“やりすぎ”? 堤真一と山田裕貴は当たり役。『容疑者Xの献身』彷彿が感慨深いワケ
ハフポスト日本版

日曜劇場『GIFT』初回、安田顕のセリフは“やりすぎ”? 堤真一と山田裕貴は当たり役。『容疑者Xの献身』彷彿が感慨深いワケ

4月12日、堤真一主演の日曜劇場『GIFT』(TBS系)の第1話が放送された。SNSでは「王道のスポーツドラマ」「大変なドラマが始まったぞ…!」「めっちゃ見入ってた」など好評が目立っている。 【画像】 金髪の山口智子とKis-My-Ft2・玉森裕太 とはいえ、「詰め込みすぎ」「既視感だらけ」といった不評意見もそれなりにあり、「Filmarksドラマ」のスコアは3.6点(5点満点/4月14日時点)とまずまず。前クールの日曜劇場『リブート』の大評判には及んでいないのが現状だ。 しかしながら、この1話だけでも、堤と山田裕貴が「当たり役」である理由がはっきりとわかったし、「2話以降に期待できる」要素も多分にあった。まとめていこう。 日曜劇場『GIFT』 ※以下、『GIFT』第1話の内容に触れています。 『容疑者Xの献身』では悲しすぎた堤真一が、今回は幸せに? 『GIFT』第1話では、堤演じる宇宙物理学者・伍鉄文人が車いすラグビーの弱小チームを「日本一にします」と言い放つまでが描かれている。特に好評を得ているのが、文人の「変人」ぶりと、それを見事に演じる堤の力量だ。 文人は悪意なく「感情論は時間の無駄です」などと言い放ち人を傷つける一方で、コインのゲームで遊ぶ子どもに話しかけて母親に不審がられたりする。いずれも「コミュニケーションに難がありまくる天才」ということが、コミカルな印象の中に誠実さも感じさせるし、それが堤らしい独特の声のトーンや表情のおかげで伝わりまくるのだ。 その特異なキャラクターから多くの視聴者が思い出したのは、2008年の映画『容疑者Xの献身』で堤が演じた天才数学者・ 石神哲哉 だ。 哲哉 は、人生に絶望していた上で「論理的思考」に基づき“恐ろしい計画”を実行していた「陰性」のキャラクターであったが、今回の文人は自身の得意分野をスポーツに当てはめるなど、「陽性」に溢れた役柄といえる。 『容疑者X』を観たことがある方は、「あの時は悲しすぎた変人の堤真一が、今回は幸せになるんじゃないか?」という「if」を見るような感慨深さもあるかもしれない。 山田裕貴から伝わる「ギラギラした感情」と「優しさ」 山田裕貴が演じるのは、車いすラグビーの弱小チーム「ブレイズブルズ」孤高のエース・宮下涼。山田といえば、映画『HiGH&LOW』シリーズや『東京リベンジャーズ』シリーズをはじめ不良性の強い役柄を演じることも多いが、切れ長で奥行きのある目元と凛々しい眉毛という特徴的なルックスもあって、「ギラギラした感情」を表現することが実にうまく、今回も例外ではない。 例えば、車いすラグビーを一夜漬けで勉強したという文人に対し、初めは丁寧な言葉を遣うものの、実際にラグ車(競技用車いす)で勝負してタックルで文人を倒した時には「適当な感じで乗るから、そんなことになるんだよ」と不快感とはっきり示す口調になるのが、良い意味で怖い。 一方で、優しい青年としての一面も見せている。市役所での勤務中に不自由な手でホッチキスを使う時、じっと見ている子どもに対して母親が「やめなさい」と言うのだが、涼は「なんで見ちゃダメなんですか?」と聞き返し、「ねぇ」と笑顔で子どもに話しかけ、「バイバイ、イェー」と言いつつタッチを交わしたりもする。今作ではこうした日常のシーンの描き方や演技から、キャラの「本質」が伝わるようになっている。 なお、山田と堤は25年の映画『木の上の軍隊』でも共演しており、こちらではおおらかな新兵と厳格な上官という、『GIFT』とはほぼ正反対の間柄となっていたことも面白い。併せて観てみるのもいいだろう。 安田顕演じるコーチの「『勝てない』と言ってみろ」発言はやりすぎか メインキャストの有村架純と玉森裕太はもちろん、細田佳央太、円井わん、本田響矢、杢代和人などの若手キャストもそれぞれ印象に残る。だが、本格的な活躍や心理が描かれるのはまだまだこれからだろう。 やはり、1話ではキャラクターそれぞれの「関係の始まり」を描いているという印象だ。宇宙物理学をどのように車いすラグビーに転換できるのか、という具体的な戦略の提示にも至っていない。 車いすラグビーの試合の見せ方は迫力があると好評だが、展開としては「淡々と負けた」とも思えるもので、決してアツくなれるものではない。それらもまた2話目以降のための意図的なものではあるだろう。だが、初回25分拡大をしてもなお、1話の時点では十分なカタルシスを用意できなかったというのは、本作の弱点と言えるかもしれない。 個人的に気になったのは、安田顕が演じるライバルチーム「シャークヘッド」のヘッドコーチ・国見明保の言動だ。試合後に負けたチームへ「ちゃんと口に出して受け入れろ。『私たちは絶対に勝てません』、言ってみろ」などと強要するのは、いくら「冷酷で厳格な名将」といえども、やや過剰に思えた。 もちろん、2話目以降でこの発言の意味がよりわかっていくのかもしれないし、その発言に対して文人が「日本一にします」と返すことが重要なのだろうし、安田が醸し出すイヤな雰囲気は見事ではあるのだが、もう少し万人が飲み込みやすいセリフのバランスを目指しても良かったとは思うのだ。 そんなわけで、現時点では「やや好評よりの賛否両論」かつ、「2話目以降に期待を込めて視聴継続」という意見が多いことに納得できる1話だった。パラスポーツに取り組むアプローチそのものを支持したいし、宇宙物理学を絡めるというユニークなアイデアが今後どのように作品に昇華されていくのか、楽しみだ。 【あわせて読みたい】 【NHK連続テレビ小説『風、薫る』】「また間違えた」りん(見上愛)は“否ドジっ子”。口癖から紐解くクレバーな主人公像 Related... 【画像】金髪の山口智子とKis-My-Ft2・玉森裕太 永作博美ドラマ『時すでにおスシ⁉︎』で大反響の“空の巣症候群”とは? 初回に「自分のことかと思った」と共感相次ぐ 【風、薫る】“憑依系俳優”上坂樹里演じる主人公・大家直美を解説。口の悪さの裏にある「優しさとツンデレみ」(第2週) ...クリックして全文を読む

Go to News Site